【USMシングルS9】虚をつくバトン"バシャバンギ"【最高2040/瞬間2位】
「初めに」
みなさんUSM、S9お疲れ様でした！
今シーズンはS7以来の大インフレシーズンという事もあり、多くの方が結果を残されたかと思います。
僕もUSMに入ってからは成績が振るわず、ようやく今シーズンまた再び20に乗せることができました！自身の中でまた再出発…そんな区切りにできたらいいなと思います。
また一瞬ではありますが、瞬間1位を狙いにいける位置につけれたことが自分の中で大きな自信になりました！！
いつも恒例となってはいますが、僕のパーティはどこからでも崩しを狙っていけるように組んであります。 果たしてこの6匹のうち、みなさんは見せあい画面で何匹の型を判別できるでしょうか？
なお、この構築はあかいろ(Twitter：@miru360)さんと共に考えた構築で、俗に言う「構築共有」となります。あまりいい印象がないかもしれませんが、人と考えることで意見が多く出てきて最終的にできたこの構築は、絶対に一人じゃ完成できなかったんだろうなって！
「結果と構築紹介(QRあり)」
最高レート 2040↓
最終レート 1850くらい
最高順位 2位(6時間でランキングから消えました)↓
QRはこちら↓
「コンセプト」
バシャーモのバトンから、無Zジャロ、物理空Z輝夜、挑発瞑想レヒレの誰かに繋いで3タテを狙っていきます。障害になりそうなポケモンはHBバンギの追い打ちやステロを絡めて圏内に入れます。
「個別解説と使用感」
バンギラス＠フィラの実
特性：すなおこし
性格：腕白（防御↑特攻↓）
実数値：207(252)-154-159(116)-×-103-120-99(140)
選出率：3位
H ぶっぱ
A 成功追い討ちでメガゲンガー確定1発
B 陽気マンダの地震2耐え
特化ミミッキュのミミZ、剣舞戯れ乱数
D 特化リザYのソラビ確定耐え
S S↓ミミッキュ抜き
ついにメガバンギを使うのをやめた男。さよならだ、エッジ芸人だったあの頃…
対面からミミッキュに勝てる可能性を秘めたバンギラス。岩封で皮を剥ぎつつSを逆転し、A↑↑イカサマでミミッキュは確定1発。特化ミミZは落ちてしまいますが、霊Zであれば剣舞を誘うことができます。仮にミミZであっても、今回のパーティはミミはZさえ無ければ後ろで十分処理ができます。”ミミッキュにZを消費させること”も大きな仕事です。
また、威嚇に影響されないことやガルのグロウの起点回避、マンダの羽でのタイプ変化にも影響されない点も考えてイカサマを採用しました。一致イカサマの威力は素晴らしく、怯まなければグロスに大きく削りを入れれる点がグッドb
残り２枠はジャロバシャの障害になりえるゲンガー顎シャンデラ辺りへ対抗できる追い打ち、火力補助のためのステロで完成。
腕白採用ということもあり不一致抜群なら2耐え、一致抜群でも技によっては耐えることができます。これにより読まれることを恐れずに後出しができます。
★ダメージ計算
～火力方面～
「おいうち」
無振りメガゲンガーが確定1発→103.7%〜124.4%
無振りシャンデラが砂込み確定1発→94.8%〜112.5%+6.25％
「イカサマ」
グロパン後(A↑↑)ガルーラが砂込み確定1発→96.1%〜113.2%+6.25%
A↑↑ミミッキュが確定1発→129.2%〜152.3%
特化メガメタグロスが乱数1発→89%〜105.8%
～物理耐久方面～
特化ミミッキュのA↑↑じゃれつく低乱数1発→96.6%〜114%
陽気ミミッキュのA↑↑ミミZ中乱数1発(50％)→92.7%〜110.1%
陽気マンダの地震中乱数2発(40.6％)→45.4%〜54.1%
特化リザXのA↑逆鱗確耐え→80.1%〜94.6%
特化メガグロスのアイアンヘッドが確定耐え→73.4%〜86.9%
～特殊耐久方面～
特化リザYのソラビが最高乱数切って耐え→85%〜100.4%
バシャーモ＠メガストーン
特性：加速→加速
性格：意地っ張り（攻撃↑特攻↓）
実数値(メガ後)：155-233(252)-100-×-101(4)-152(252)
技構成：飛び膝蹴り フレアドライブ バトンタッチ 守る
選出率：1位
調整意図:ASぶっぱ 同族意識
このパーティの中軸
基本は馬車のバトンで誰かを通す、もしくは馬車で相手できないポケモンをバトン先で圏内に入れる動きのためほぼ選出していました。
技構成はコンセプトのバトンとそれを補助する守るは確定。残り2枠は今回のパーティは炎格技が周りに少ないため、どちらも切れずに膝フレドラで完成しました。
そのため鋼の突破手段(おもにグロスクチート)が少なく、苦しい選出を強いられたことが多かった印象です。刺さってなくても出さなきゃいけないポケモン…。
これまではずっと炎メガでリザを使っていたため馬車を使ったことはありませんでしたが、加速によるこいつの詰め性能には驚かされました。強いわバシャーモは。というか何かを削って通すという自分のプレイスタイルに合っていたのかも知れませんね。
最速スカーフランドの前でバトンできなかったり、最速ミミッキュに安定しなかったことを考えると陽気の採用も一考かな、と。ただしバシャーモミラーは飛び膝一択、ガモス対面はフレドラ一択、””俺のバシャーモは守らない””。
カプ・コケコ＠きあいの襷
特性：エレキメーカー
性格：臆病（攻撃↓素早さ↑）
実数値：145-×-106(4)-147(252)-95-200(252)
技構成：10まんボルト ボルトチェンジ めざめるパワー氷 挑発
選出率：6位
調整意図:CSぶっぱ 同族意識
もともとはA補正スカーフ物理ゲッコウガだったが、起点にされやすい性質上、構築単位でストッパーがいない現在のパーティとの兼ね合いが悪く感じました。そのため初手のゲッコウに安定する枠として襷コケコを採用しました。また、初手のバシャーモとも1：1を取れる点、ランドに削りと持ち物判定ができる点も込みで優秀でした。挑発はレヒレも持っているため、強引な削りができる怒りと悩みましたが、ミミッキュに舞われなければ処理できる裏が多くいるため展開阻止の挑発を優先しました。
テッカグヤ＠飛行Z
特性：ビーストブースト
性格：意地っ張り（攻撃↑特攻↓）
実数値：173(4)-165(228)-123-×-124(20)-113(252)
選出率：4位ﾀｲ
H 奇数
A できるだけ
B<D
S 準速
本構築のバトンエース①
ただひたすらに虚を突いていく物理空Z輝夜。バシャからはランド対面などの地面技、マンダ対面からの飛行技を読んで繋いでいきます。
一般的にバトンエースとして採用される輝夜は特殊空Zの「エアスラ、宿り木、身代わり+ラスカorボディパ」が多いと思います。実際その型を採用していましたが、「ミミッキュがラスカで乱数一発」「技範囲が空鋼と狭すぎる」「そもそも宿みがが性格に合ってなかった」の三点より悩んでいたところ、共同制作者のあかいろさんより「物理の空飛ぶZはどうですか？」との天才案により採用。
技構成はZを掛ける空を飛ぶ、メインWPのヘビボンまで確定。特殊型との大きな差別化点であるミミッキュに安定するニトチャと、ドランで止まらない地震で確定となりました。
バトン先の輝夜ともあり、特殊型を想定してくる相手が多く本当によく刺さりました。唯一の飛行技持ちともあり、バナバレルはこいつで吹き飛ばしていました。
★ダメージ計算
「空Z空を飛ぶ」
無振りリザYが確定1発→110.4%〜131.3%
無振りリザXがステロ込確定一発→83%〜98%+50 or 25％
「地震」
H振りドランが確定1発→104.6%〜123%
「ニトロチャージ」
特化ナットレイに確定3発→37.5%〜44.1%
カプ・レヒレ＠ウイの実
特性：ミストメーカー
性格：図太い（攻撃↓防御↑）
実数値：176(244)-×-173(180)-115-150-116(84)
技構成：ムーンフォース 熱湯 瞑想 挑発
選出率：2位
H 偶数最大(木の実効率最大)
B 特化A↑マンダの捨て身耐え、特化馬車の雷パンチ確定3発
S S↑で準速マンダ抜き（最速106族抜き）
本構築のバトンエース②
接地していないポケモンに３割を押し付ける虚を突くバトンエース。輝夜は起点。主にバシャに飛んでくる水技に対してバトンを繋いでいきます。
物理特殊、ともに要塞となって全抜きを狙っているエース。エースとしての役割だけではなく、フィールドと合わせて裏のポケモンを動かしやすくする（アーゴヨンに対してバンギを安定させるなど）役割があったため選出率は高めです。
技構成は一致のムーンフォース、積み技の瞑想は確定。水技は波乗りと選択ですが、そもそもC無振りのため積み前提の火力だと割り切ると、熱湯で威力不足を感じたことは特にありませんでした。むしろ浮いてるポケモンを焼いたり、後出しブルルを焼いたり、なかなかトリッキーな動きができた熱湯は面白かったと思います。単純に居座りターンも多いため、ミストフィールド無しの状態で熱湯を打つシーンも多かった印象です（対ポリクチでポリ2の前で詰んでいるときなど）。ラスト１枠はめざ炎や凍える風、物理を崩せるリフレクやサイクル有利になる怒りが候補だと思いますが、積み展開をドヒドの黒霧やカバエンペスイクンなどの吠えるで阻止しているパーティを逆に起点にできる挑発で落ち着きました。
★ダメージ計算
～火力方面～
「熱湯」
C↑熱湯で無振りメガバシャ低乱数乱数１発→92.9%〜109.6%
「ムーンフォース」
C↑ムンフォでH振りメガボーマンダがステロ込確定1発→83.5%〜99.5%+25％
C↑ムンフォでH212D236メガマンダが確定2発→60.9%〜73%
～物理耐久方面～
特化メガバシャの雷パンが高乱数2発(16%)→44.3%〜52.2%
特化メガマンダのA↑捨て身が高乱数1発(12.5％)→86.9%〜102.2%
ジャローダ＠ノーマルZ
特性：天邪鬼
性格：臆病（攻撃↓素早さ↑）
実数値：115(36)-×-117(12)-119(118)-118(20)-165(252)
技構成：リーフストーム めざめるパワー炎 破壊光線 身代わり
選出率：4位ﾀｲ
H 奇数
B HP3/4(身代わりでZ受け)から特化ミミッキュの戯れ+影撃ち耐え
C C↑↑リフストで無振りミミッキュ確定1発
D 特化レボルトのヘドウェ確定耐え、B<D
S 最速
本構築のバトンエース③
範囲が狭いと侮った心を突くバトンエース。「こいつはそう簡単には止まんねぇからよぉ...」。主にバシャに飛んでくる水技や地面技全般、コケコなどの電気技から繋いでいきます。
S6の記事（後述） より振り方を変更しました。ただのCSではミミッキュに対し、身代わり後の状態からの2耐えが安定しないため、そこを意識した調整となりました。そのため、HBに多少回しDL対策を施した分火力が多少さがりました。しかし、もともとリフスト前提の火力であったためCを削った弊害は感じなました。むしろAに薄いチョッキランドの地震+蜻蛉を耐えたり、レボルトのヘドウェで落ちなかったりとATジャローダの調整としてはなかなか完成度の高い物となったと思います。ATジャロ使ってる人はよければ使ってください。
技構成は前回と変わらず、メインWPのリフスト、無Zを掛ける破壊光線、範囲を広げるめざ炎、様子見や調整意図の身代わりで完成。
無Z破壊光線やめざ炎は絶妙に火力が足りないので砂やステロなどで削ってから全抜きを狙っていく動きが理想的です。特にナットは上昇めざ炎は乱数なので、2サイクル目に崩壊を狙っていきました。
★ダメージ計算
〜火力方面〜
「リーフストーム」
C↑↑で無振りミミッキュ確定1発→106.9%〜126.9%
C↑↑で無振りランド確定1発→106.7%〜126.2%
「めざめるパワー炎」
C↑↑でHBナットレイ低乱数1発(31.3%)→88.3%〜106%
C↑↑でH振りメガハッサム確定1発→101.6%〜122%
「無Z破壊光線」
C↑↑で無振りレボルト確定1発→116.2%〜137%
C↑↑で無振りリザY低乱数1発(Xなら確定)→86.9%〜102.6%
〜物理耐久方面〜
HP3/4から特化ミミッキュの戯れ+影うちじゃれが超高乱数以外耐え
→43.2%〜52.2%+20%〜23.8%
→28.3%〜33.5%+52.9%〜63.2%
陽気メガメタグロスの冷凍パンチ確定2発→80%〜95.4%
〜特殊耐久方面〜
特化レボルトのヘドウェ最高乱数以外耐え→85.1%〜100.6%
「きついポケモン」
突破手段がバシャしかないため選出が強制されます。後出しに地震を合わされると終了…。初速も負けているので守るとの択になるのが難しい所です。
というか、具体的にはジャロの上昇めざ炎で落ちない鋼タイプが（
や
、耐久に厚い
など）が厳しいです。
積み展開をクリアスモッグで止められてしまいます。安定するのが輝夜ですが、なにせ空Zを切るタイミングが難しい…。
「選出パターン」
+
or
バトンによる障害(ゲンガーやシャンデラなど)がいない時の選出。一番このパターンの選出を多くしていました。サイクルは一切回らないので、1回めのバトン先で削り入れ、2度めのバトンとその後の馬車で全抜きすることをイメージして立ち回ります。
+oror
相手にマンダ、ガルーラ、ゲンガーなどがいる場合にバンギで削りを入れてバトンでフィニッシュする選出。馬車に威嚇が入った場合は素引きでバンギ、入ってない場合はバトンから回すことで積み技への切り返しが効きます。バンギの動かし方がめちゃめちゃ重要になる選出、難しい。
+＠2
ゲコ入りやルカリオ入りなど、単純にコケコが通ったときや、積み展開を阻止できないと考えたときに初手の削りとしてコケコからスタートする選出。コケコで相手のポケモンを2匹以上確認したのち、バトンを回して3タテを狙って行きます。
だいたいこの選出してるときは立ち回りが苦しかったりします。
「構築経緯と迷走した跡」
もともと自身の最高レートを達成したツボツボ+無Zジャロリザバンギの構築からスタート
前記事からの変更点はバンギをHAの追い打ち型にして無Zジャロの邪魔をするマンダゲンガーを崩すコンセプトでした。
しかし2メガ2Z(ミミッキュジャロ)の窮屈さがえぐいので解散。あとミミッキュが使えなさすぎる点。というかそもそもツボツボ展開が環境に刺さってないと感じたり。
元記事↓
↓
炎枠兼S操作枠をバシャーモに一任、新規追加した輝夜は特殊空Z
ただしバシャバンギの選出をしたいことが多すぎた点、輝夜の範囲の狭さとﾗｽｶでミミッキュが落ちない事故が多発したため解散
↓
そして輝夜がミミッキュに強いニトチャ空Z型に、バンギを非メガに変更し今の形の原型になりました。
ゲッコを選出することが少なかったため、コケコに変更して今のパーティが完成しました。
元々コケコの代わりに入れていたやつ↓
ゲッコウガ@拘りスカーフ
特性：変幻自在
性格：やんちゃ（特防↓攻撃↑）
実数値：147-161(252)-87-127(28)-81-171(228)
技構成：ダストシュート 岩雪崩 とんぼ返り 冷凍ビーム
対面から蜻蛉でゲッコウガを確定1発にできる偉い子。あと自信満々にHBテテフを確定1発で笑顔にできます。Sは最速神剣抜きにしましたが、一度だけ上から蜻蛉で落とされたので準速にしてもいいかもしれません。Cはちょっと振るとH振りマンダが確定で落ちます。
「終わりに」
今回は中盤がめちゃめちゃ調子が良くて、一度は1位を狙える場所につけることができました。
しかし、一度崩れてからは20に戻ることはなく、かなり苦しんだシーズンでもありました。
リアルの事情でレート終盤が潜れませんでしたが、終盤にできていても結果は変わらなかったのかもしれません。
本構築の反省点としては
・1サイクルすら回るか怪しいため、対面振りを取ると一気に崩される
・展開後のストッパーがいない
・レヒレが火力があるタイプが流行っているため、馬車から回したときにバトン先が大きく削られてしまう
などが挙げられると思います。
しかし、今回のパーティは軸をブラさないとすると自分の中ではこれ以上の改善案が見つかりませんでした。誰かこの構築を完成させてあげてくださいw
なにはともあれ！USM初2000！タイムアウトも開け、ここからまたUSMの環境を驚かせるような構築、そして結果を作り出して行こうと思います！！
最後にはなりましたが、毎日のようにDMで構築共有に乗ってくれたあかいろさん、本当にありがとうございました！！！！
本構築のHB木の実バンギラス、襷コケコ、物理空Z輝夜はあかいろさんの案で完成しました。構築共有って色々な形、それに対する色々な意見があるとは思いますが、同じ構築をお互いに使い、頭を悩ませながらも改善して行くのはとても有意義で、楽しいものでしたよ！
何か質問があればTwitterまで↓
